根管治療  下関     
木原歯科医院

歯を抜かずに一生残す
もともと歯のない方には義歯で咀嚼力の回復
なんでも噛めて、元気な毎日

診療時間
9:00~13:00、14:00~18:00
木曜日、日曜日、祝日休診


新幹線新下関駅から徒歩3分
(下関市秋根南町1-6-9)
TEL 083-256-6866
精密根管治療 下関 木原歯科医院 です

根管治療とは

最初に虫歯が出来ます。そして、虫歯の穴がだんだん大きくなってきます。(すでに細菌が歯髄(神経)に侵入しているかもしれません。)はじめは痛くありません。そのうち細菌が歯髄(神経)の中に入り込み毒素が原因で炎症を起こします。炎症を起こすと激しい痛みが出てきます。歯肉が腫れてくることもあります。そうなると、麻酔をして歯髄(神経)を除去しなければなりません。これが抜髄根管治療です。
 歯髄を除去しただけでは感染がさらに進みます。その為、根管内を歯根の先まで徹底的に消毒する必要があります。そして、症状が消失し、根管内の細菌が除去できたと判断した時点で空洞になっている根管内をガッタパーチャーというもので根の先まで緊密に充填します。
 根管治療にはもう一つの場合があります。以前に抜髄し、根管治療が終わっている歯が後になって炎症を起こした場合の根管治療です。これが感染根管治療です。抜髄根管治療と同じように、根管内を徹底的に消毒します。一度治療している歯なので根管内の汚染の程度が進んでいます。また、歯質が薄く、少なくなっているので破折しやすくなっています。そのため、予後は劣ります。
 どちらの根管治療も抜歯一歩手前の歯を救うための治療です。根管治療は非常に精密な技術が要求されます。行う術者も、治療を受ける患者さんにとっても大変な辛抱が必要です。
しかし、歯を抜かないで残せることは素晴らしいことです。お互いに頑張りましょう。

根管治療の成績を上げるために最も大切なこと。

 根管治療の成績を上げるために最も大切なことは、逆説的ですが、虫歯を作らないことです。虫歯が出来なければ、根管治療に至らないので、それが最も賢い方法です。
 予防的に、ブラッシングをきちんと行うことで、虫歯が出来にくくなります。仮に出来たとしても、初期のうちなら歯髄を保存できます。もし、虫歯が進んできたとしても、感染した歯質をきちんと完全に除去して消毒すれば、抜髄は避けられます。
 つまり、虫歯の治療は一般に考えられるように、ただ、金属を詰めることではありません。金属を詰める前に感染歯質(虫歯)を完全に除去して、歯髄を保存することなのです。その後、修復のために金属やセラミックでなくなった歯質部分を補填します。




根管治療後の問題

根管治療後の問題は2つあります。

 第1 治療自体が非常に難しいので、細菌が残留する可能性がある。再び、治療が必要です。

 第2 歯質が薄くなるので、将来、破折する可能性がある。

 以上の理由から、抜髄は安易に行うべきではありません。痛くて、どうにも我慢できないときに、仕方なく行うべきでしょう。当院ではできるだけ歯髄の保存に努めています.
 それでも、どうしても根管治療が必要になれば、きちんと精密に行わなければなりません。

虫歯治療における抜髄(神経の除去)の判断
   臨床的診断の目安

患者さんの自覚的には
1.冷たい物がしみる
2.熱い物でズーンと痛い
3.かみ合わせて、痛い
4.何もしなくても痛い

 このような状態では、ほぼ、歯髄(神経)の保存が困難になります。
   歯は抜きませんが、歯髄(神経)だけは除去するようになるかもしれません。

  神経(歯髄)は取らない方が良いですが、取らないと痛くて我慢できないので、仕方なく、抜髄(神経の除去)を行います。

抜髄根管治療(神経の除去)の具体的な方法

1.麻酔を行います
2.虫歯を除去します
3.歯髄を露出させます
4.  抜髄針という針で歯髄を除去します
5.根管を機械的に拡大清掃します
6.薬液を用い、消毒します
7.薬剤を根管内に送り、次回まで消毒します
8.症状が取れたことを確認し、ガッタパーチャーで根管充填を行います
9.根管充填が正確に行われたかどうかレントゲンで確認します

治療上、最も大切なこと

基本的に、最も大切なことは、根管内を機械的に十分清掃することです。
 根の先まで、ファイリング(根管内を削って拡大する)することと、超音波洗浄機を使って、さらに細かい削片を除去することです。この段階をおろそかにして、何度、薬を詰め替えても治癒しません。
 家の掃除に例えれば、まず窓を開放して、大きな汚れを掃き出すことです。大きな掃除が終わった後に、バルサンの煙をたきます。
さらに細かくいえば、次のようになります。

根管治療を成功に導く具体的方法

1.CTを用いて確実な診断を行う
2.ラバーダムを使用して無菌的な処置をする
3.根管の先まで正確に拡大、消毒を行う
4.手術用顕微鏡を用いて根管内の汚染を確実に除去する
5. レーザー治療器で根の先の部分を消毒する
6.MTAセメントで緊密な根管充填を行う 

 要はそれぞれの段階できちんと、行うべきことを行うということです。時間をかけて、丁寧に治療することが大切です。

CTを用いて確実な診断を行う

従来のレントゲン像では骨の両サイドの皮質骨が残っている場合には内部の海綿骨内の炎症像が現れにくいという欠点があります。CTならすべての部位での三次元像が観察できるので、病変を見逃しにくくなります。

ラバーダムを使用して無菌的な処置をする

ラバーダムを装着することで唾液を介しての細菌感染が防げます。

根管の先まで正確に拡大、消毒をおこなう

根管の先まで機械的に拡大することが必要です。途中までの治療では根の先に細菌が残存してしまいます。これでは治癒しません。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて根管内の汚染を確実に除去する

顕微鏡のおかげで、以前には見えなかった汚染や亀裂を発見できます。確実に予後は向上します。

レーザー治療器で根の先の部分を消毒する

根管内の消毒の仕上げとして、レーザー光の照射を行います。これによって、根管の清潔度はさらに向上します。

MTAセメントで緊密な根管充填を行う

根管充填を行うことで、細菌の新たな増殖を抑えることが出来ます。ガッタパーチャーによる充填が主ですが、それだけだと死腔が出来てしまいます。MTAセメントは硬化膨張します。また抗菌性もあります。さらに周囲組織の再生能があります。歯質とガッタパーチャーとの間にMTAセメントが介在することで緊密度が向上します。

感染根管治療における画像診断

 根管治療の診断には従来から単純デンタルレントゲン写真が用いられてきました。現在、さらに歯科用CTが使われるようになりました。
 また、マイクロスコープ(治療用顕微鏡)で根管内を直接観察して診断する方法もあります。

CTによる診断例1

従来の単純X線写真では根の先の骨の表層の硬い骨(皮質骨)が大きく欠損しないと、画像には現れにくいのですが、CTでは内部の海綿骨内の炎症が発見できます。
具体例1
 右下第2大臼歯の冠が脱離して根の先から膿が出ていました。
、単純撮影では根の先にやや炎症があります。(図1)
通常の根管治療で治癒するだろうと思いました。
 治療終了時です。(図2)
 ところが15か月後に痛くなって再来院されました。根の先の炎症は治っていません。(図3)
CTで観察したところ、想像以上に大きな炎症でした。(図4)
CTではこのように、より正確に診断出来ます。消炎処置を行い、再治療を提案しましたが、患者さんの意向で、様子を見てゆくということになりました。

CTによる診断例2

具体例2
 左上第2大臼歯が痛くて我慢できないということで神経を除去しました。最初の単純撮影ではそれほど大きな炎症像には見えませんでした。
根管充填像です。
歯周病のため歯周ポケットが深かったので、外科処置を行う予定でCTを撮影しました。根尖部に予想以上の大きな炎症があります。炎症が上顎洞に及んでいるため、歯周外科は断念して、抜歯になりました。

マイクロスコープ(手術用顕微鏡)による根管治療

マイクロスコープ(手術用顕微鏡)が導入されてから根管治療が変わりました。従来の方法ですと根管内が清潔になっただろうという推定で治療が進むのですが、実際に根管の内部が拡大されると驚くほど、汚染が残っているのです。残っている汚染が見えると、なんとか除去せざるを得ないので、様々な方法で工夫しながら治療していきます。当然、治療成績は上がり、従来ですと抜歯になるような歯も保存出来るようになります。
 ただ、丁寧な治療になればなるだけ、時間がかかり、患者さんも長い時間、口を開けていなくてはならないし、術者もすごく疲れます。
 それでも、この治療はこれからのスタンダードな治療方法になることは間違いありません。

院長 木原芳郎はAAE正会員です。

AAE(American  Association  of  Endodontists)とはアメリカ合衆国における根管治療専門医の学会です。アメリカでは根管治療の専門医がいて、その人たちは根管治療だけを行います。
 私はAAE(アメリカ歯内療法学会)の専門医です。40年前に資格を取得しました。以来、専門的に研鑽しております。日本では根管治療の専門医は、なじみが薄いのですが、今後は、日本でも専門分野になってゆくだろうと予想されます。
 専門医としての誇りを持って、誠実に治療を行います。

精密根管治療の料金

1根管 (前歯、小臼歯)   50,000円

2 根管 (小臼歯)                  70,000円

3根管  (大臼歯)                  90,000円

4根管   (大臼歯)                110,000円

 精密な根管治療を行うと皆様が想像されるよりも、かなり多大な治療時間が必要です。丁寧に、精密に治療します。丁寧に治療を行えば、一回あたりの時間も回数も、より多くかかります。簡単には終わりません。その為の時間が料金の根拠です。


木原歯科医院 の特徴
歯を残すことを第一に考える。
ご自身の歯を一生、保ち続けることは命の根本にかかわることです。食物を自分の歯でおいしくいただけることは本当に素晴らしいことです。そのお役に立てるよう、スタッフ一同、研鑽、努力しています。長年の経験により、たくさんの技術を集大成しています。
患者さんの意向に沿った治療
一方的にこちらの方針を押し付けるのでなく、できるだけ患者さんの意向、状況、事情に沿って治療します。そして、互いの共感が得られたところで、専門的な情報を提供し、たがいに手を携えて共通の目標を目指しましょう。
約束した時間を守ること
患者さんの時間は貴重です。その大事な時間を無駄にしないよう効率よく治療してゆきます。約束した時間を厳守できるよう最大の努力をしています。時間が充分であればそれだけ高い技術が提供できます。上手な歯科医師とは時間を十分にかけて丁寧な治療ができる人たちのことです。
多彩な経験を持つ歯科技工士、歯科衛生士
当院の歯科衛生士は全部で6名います。どの人も院の方針に共感して治療しています。皆様の歯を守ることが一番大切であると考えているのです。そのため研修を続け、高い技術力を維持しています。また歯科技工士の宇都宮仁は長年の経験で誰にも負けない日本の最高レベルの冠や義歯を作ることができます。一度、当院で義歯を装着された方は十分お分かりです。
なにより、チームワークが大切です。
多彩な経験を持つ歯科技工士、歯科衛生士
当院の歯科衛生士は全部で6名います。どの人も院の方針に共感して治療しています。皆様の歯を守ることが一番大切であると考えているのです。そのため研修を続け、高い技術力を維持しています。また歯科技工士の宇都宮仁は長年の経験で誰にも負けない日本の最高レベルの冠や義歯を作ることができます。一度、当院で義歯を装着された方は十分お分かりです。
なにより、チームワークが大切です。
衛生士さん募集中
当院では衛生士さんを募集しています。
予防歯科や歯周病治療に興味のある方、一緒に働いてみませんか。
一緒に技術を研鑽し極めていきましょう。
条件等の詳細はお電話にてご確認ください。

電話番号
0832566866



スタッフ紹介
院長 木原芳郎
九州歯科大学卒業。
American Asociation of Endodontists認定正会員(アメリカ歯内療法学会)(根管治療の専門医)
Preventive Dentistry Reseach Group会員
心身医療哲学研究会会員    


歯科医師 木原誉子
九州大学歯学部卒業。予防歯科を中心に研鑽。
歯科医師 木原廣子
九州大学歯学部卒業。口腔外科を中心に研鑽。
歯科技工士 宇都宮仁
 歯科技工のすべての分野でのエキスパート。特にこの人の作る入れ歯は国内でも最高レベルである。なんでも噛める入れ歯です。
歯科技工士 宇都宮仁
 歯科技工のすべての分野でのエキスパート。特にこの人の作る入れ歯は国内でも最高レベルである。なんでも噛める入れ歯です。
医院名 木原歯科医院
創業者 木原芳郎
設立年月 1981年2月
医院住所
下関市秋根南町1-6-9
設立年月 1981年2月